作家として天然石を扱う時、毎度毎度、時間をかけてじっくりと眺めてしまう。
私が扱う天然石は宝石と呼ばれる高価なものではないけれど、それでもそれぞれに美しさがある。
色の斑や、ひび割れ、不純物。
本当なら価値を下げてしまうようなものでも、自然の中でかかる長い時間を思ってうっとりできる。
思い立って誕生石について調べてみた。
記述によると、
「宝石商組合で決められた。宝石商たちの販売戦略に深く関わりがある。」
西洋の神話か何かに基いて決められたとか?
なんて夢見ていた私に軽い衝撃をあたえる、なんとも非ロマンチックな現実。
とはいっても、元々誕生石にこだわりはなかった。
パワーストーンにも興味がない。
だから似合う色を身につけるのが一番。
似合う石を身に着けてにこやかにしていれば運気だって舞い込むはずだから。
私が作るアクセサリーの中で人気なのは淡水パール。
真っ白ではないクリーミーな色と艶が肌なじみよく、どんな服装にも合わせやすいからだろうと思う。
自分で着けるアクセサリーは普段着に似合うかどうかを考えて選ぶ。
ゴージャス過ぎて箪笥の肥やしにしてもかわいそうだから。
最近歳のせいか、服装がかわってきたせいか、キッチュなかわいいのが似合わなくなってきた。
そして天然石は前より馴染むように。
じわり変化する私に天然石がよりそってくれるようだ。
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