
「赤不二に龍声」(日本画、S12号)
「青龍の息」(日本画、S6号)
「ミャーゴの空へ」(日本画、F6号)
『ハローカルチャー』は、これまで若い現代アーティストやイラストデザイナーの作品、ポップカルチャーなど従来のアート作品の枠にとどまらず様ざまなジャンルの“アート”をご紹介してまいりました。その活動を受け継ぎながら、この度、新しい場所に移設して『ハローカルチャー』は『ART Gallery』(アート・ギャラリー)として再スタートいたします。
そのオープニング企画として、日本画界の異端児とも呼ばれ、若くして日本美術院同人に推挙されたことでも知られている日本画家 村上裕二の個展を開催いたします。その作品は、写生に依拠した風景画や人物画から、ファンタジーやメルヘンといった空想世界、さらにはウルトラマンやゴジラといった幼い頃に親しんだ特撮の世界を日本画で描くなど、伝統的な技巧に裏打ちされた作域の広さを見せています。今展では、新作をはじめとした作品を新しいギャラリーで一堂に展示販売いたします。ぜひ、ご高覧ください。
1964年 東京都板橋区生まれ。1987年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。1992年 同大学院美術研究科博士後期課程満期退学、平山郁夫氏に師事する。1989年 『再興第74回院展』にて「岩間の水」が初入選を果たす。1997年『再興第82回院展』出品作の「朝」、1999年『再興第84回院展』出品作の「市」がそれぞれ日本美術院賞(大観賞)を受賞し、翌年日本美術院同人に推挙される。2008年には出家し、比叡山延暦寺などの仏門で約2年間修行を行う。