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ツワモノ女子へのホワイトデー
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<VOL.49>
数日前から戦々恐々の気分である。
何故ならば、ホワイトデーが近づいてきたから。
毎年 バレンタインデーには、男性諸氏はもちろん、
女友達や仕事関係の女性にもチョコレートをプレゼントし、
同様に 私も女性からチョコレートをいただく。
彼女たちは、竹鶴17年入りのチョコスイーツだとか、
シングルモルト入りの生チョコだとか、
ウイスキーの量が半端ではないボンボンだとか、
お酒好きの私が喜ぶ、一味違うモノを贈ってくださるのである。
彼女たちの多くは、自身もお酒好きで、かつ目が肥えたスマートな大人女子。
ゆえにお返しは、気が抜けない。
かぐわしいピート香に海の香りが漂うアイラモルト<ボウモア12年>が入った、
ビターなマーマレードなんて、ちょっとくすぐるかも。
アルコール分3%、琥珀色で深い味わいの大人マーマレードなのだ。
芳醇なシェリー香に、甘く複雑な味わいが魅力のシングルモルト、
ザ・マッカラン12年のプチボトルと一緒にプレゼントしてもいいかな。
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ウイスキーボンボンやワインボンボンは知られているが、
これはジンが入ったユニークなジンボンボン。
前々からのお気に入りで、手みやげにすると喜ばれているものだ。
一見すると、“お菓子”風だが、あなどってはいけない。
一口かじると たっぷりのジンが溢れ出し、
チョコとのマッチングの妙がなんとも美味しいのだ。
ジン好き女子が多いので、これは面白がられそう。
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ジンの風味を単独で愛好するツワモノ女友達には、
昨年購入して大ファンになった、今 注目の京都産プレミアムクラフトジンを贈ろう。
原料にこだわった小規模醸造のクラフトビールの次に、
嬉しくも人気が広がりつつあるクラフトジン。
地域に根付いた蒸留所で造られており、
ボタニカルと呼ばれる、ジンに香りや味を付ける植物や果実なども、
地のものにこだわっている。
欧米発のクラフトジンが多い中、
「季の美」は、京都のジン専門の蒸留所で造られた日本初の国産もの。
伏見の名水にライススピリッツ、ボタニカルには、京都老舗茶舗の玉露、柚子、山椒ほか
11種類も使用した“和のジン”である。
柚子や山椒の香に、複雑な味わいは、
ジンを和食と合わせるという、ジン好きジャパニーズが待ちかねた1本なのだ。
と、ここでだんだん気が変わってきた―
こんな話をアレコレしながら、
たらの芽の天ぷらや蕗味噌の豆腐田楽、
木の芽をたっぷりのせたメバルの煮付けなんかをつつきながら
「これ合うね!」とか、キャイキャイ飲みたいので、
週末に家に招いて、春の和食とジン宴会といこう。
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そこまでツワモノでない、可憐さ漂う女子には、
パッケージも素敵な桜テイストのチーズケーキ。
桜の風味と、まったり濃厚なチーズケーキに合う、
甘酸っぱいロゼワインなんかを添えて。
春っぽく、可愛く。
まあ 何年か後には ジンをロックで嗜む、ツワモノ女子になられるであろう。
今からそれが楽しみだ。
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「マッカイ」ボウモア(340g)972円 ◎地下1階:洋のうまいもん紀行
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「ブリオッシュ・パスキエ」ミニトースト・プレーン(80g)303円 ◎地下1階:洋のうまいもん紀行
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ザ・マッカラン12年(ミニボトル)1,188円 ◎地下1階:和洋酒売場
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「丸赤製菓糸田川商店」チョコジンボンボン(95g)540円 ◎地下1階:駄菓子売場
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「ウィスク・イー」季の美 京都ドライジン(700ml)5,400円 ◎地下1階:和洋酒売場
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「資生堂パーラー」春のチーズケーキ さくら味(3個入り)918円 ◎地下1階:洋菓子売場
「おなかいっぱい、シアワセいっぱい」
ツワモノ女子へのホワイトデー
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おなかいっぱい、シアワセいっぱい 担当
北野 智子
フードディレクター。唎酒師。
食べものとお酒を愛し、1日中食べ続けていたいほど食い意地が張っている。
日本の旬、歳時記、食の歴史・謂れなど食文化に興味が尽きない。
尊敬する人は、江戸時代の風俗・事物の書『守貞漫稿』の著者・喜多川守貞。
ほか愛するものはイタリアの食文化、食の本(蔵書は1000冊以上)、器やキッチンツールほか、雑貨&ステーショナリー(ともに食関連が特に)、旅、世界のBARなど。世界中のお酒を飲んでみたい。